命題25

命題25

 

 

4つの量が比例しているならば、最も大きいものと最も小さいものの和は、2つを除いたものの和より大きい。

 

4つの量ABCDEFが比例しているとする。つまりABCDに対し同じようにEFに対する。ABはそれらのうち最も大きく、Fは最も小さいとする。

 

ABFの和がCDEの和より大きいことをいう。

 

Eと等しいAGFと等しいCHを作る。

 

ABCDに対し同じようにEFに対し、EAGと等しく、FCHと等しいから、それゆえにABCDに対し同じようにAGCHに対する。propositionX.7propositionX.11

 

全体ABは全体CDに対し同じように引かれた部分AGは引かれた部分CH対するから、それゆえに余りGBもまた余りHDに対し同じように全体ABは全体CDに対する。propositionX.19

 

しかしABCDより大きく、それゆえにGBはまたHDより大きい。(propositionX.14

 

そして、AGEと等しく、CHFと等しいから、それゆえにAGFの和はCHEの和と等しい。

 

そして、GBHDが等しくなく、GBのほうが大きく、AGFの和がGBを加えられ、CHEの和がHDを加えられるならば、ABFの和はCDEの和より大きいことになる。

 

それゆえに、4つの量が比例しているならば、最も大きいものと最も小さいものの和は、2つを除いたものの和より大きい。

 

証明終了

 

 

 

第5巻命題24へ  第5巻目次へ  第6巻目次へ